万年初心者のための世界史ブックガイド

2018年5月8日

カレル・チャペック 『ロボット  (R.U.R)』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 05:46

チャペックはチェコスロヴァキアの作家で、1890年に生まれ、ミュンヘン会談の年、1938年に死去している。

代表作に『山椒魚戦争』もあるが、短い戯曲のこれを選んだ。

チェコ語の「賦役」を意味する「ロボタ」から造られた新語のロボットは、この作品によって世界中に広まることになった。

内容は大概の人の想像通りだが、通俗的なお説教と片付けられない迫力がある。

様々な種類の技術主義による(最近では特に情報通信技術の)進歩を称揚する人間が後から後から湧いて出る現代社会だが、ほとんど同意できる部分が無い。

とは言え、もう技術革新は何をもってしても制御できないんでしょうねえ。

ある種の諦観に浸るしかない。

深刻なテーマを扱いながら、非常に読みやすく、高校レベルの次に出てくるくらいの古典作家に触れるには適切な作品。

充分お薦め出来ます。

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