万年初心者のための世界史ブックガイド

2017年7月23日

アーネスト・ヘミングウェイ 『武器よさらば 上・下』 (光文社古典新訳文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 02:15

『老人と海』に追加して、ヘミングウェイを打ち止めにするために、これを読む。

第一次世界大戦のイタリア戦線が舞台。

イタリア軍に志願して負傷兵移送任務に従事するアメリカ人とイギリス人看護婦の悲恋を描く。

雰囲気的にハッピーエンドではないなと思ってはいたが、こういうラストになるとは予想外だった。

厭戦的なメッセージはよくわかる。

また、ヘミングウェイの簡潔な文体が日本語でも感じ取れる翻訳だった。

だが、特に面白いわけでもなく、まあ普通です。

 

あと、強いてこの記事で言わなければならないことでもないんですが、以前から思っていたことを書きます。

本来なら30冊で読む世界文学の記事で述べておくべきことなのですが、忘れていました。

私を含め、初心者がこの手の古典文学を読む際、「偉大な文学作品では、何気ない描写にも、実は深遠な意味が込められているはずだ」と気負って、一字一句にこだわりながら読むというのは、絶対止めた方がいいです。

間違いなく挫折して、多くの本を途中で放り出すことになると思います。

文学に中心的な関心を置いて、なおかつ読書力のある方はもちろんそうしたらいいと思いますが、文学初心者はむしろ意識し過ぎず、主人公と主要登場人物と大まかな粗筋を確認できればいい、くらいに気軽に構えて、どんどん読み進んだ方がいいでしょう。

熟読・遅読の価値は間違いなくあるでしょうが、やはり数をこなすのも大事。

読んだ本の数が自信になるし、次の本への読書意欲もかき立ててくれる。

完全に飛ばして読むのはお勧めしませんが、心に引っかからない日常情景描写はざっと目に流す感じで軽く読めばいいと思います。

読了した作品が増えてくれば、「コレクター感情」が湧いてきて、雪ダルマ式に読書量を増やすことも可能になってきます(鹿島茂『成功する読書日記』)。

古典と言っても、あまり気負わず、気軽に読んで行きましょう。

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