万年初心者のための世界史ブックガイド

2016年3月30日

講談社旧版「世界の歴史」について

Filed under: おしらせ・雑記, 全集 — 万年初心者 @ 06:35

杉勇    『1 古代オリエント』  2 中

秀村欣二  『2 ギリシアとヘレニズム』

弓削達   『3 永遠のローマ』

堀敏一   『4 古代の中国』

中村元   『5 ガンジスの文明』

山口昌男  『6 黒い大陸の栄光と悲惨』  3 難

増田義郎  『7 インディオ文明の興亡』

堀米庸三  『8 ヨーロッパ世界の成立』

足利惇氏  『9 ペルシア帝国』  3 中

前嶋信次  『10 イスラムの時代』  3 易

増井経夫  『11 中華帝国』

岩村忍   『12 中央アジアの遊牧民族』

永積昭   『13 アジアの多島海』

石井米雄  『14 インドシナ文明の世界』

成瀬治   『15 近代ヨーロッパへの道』

前川貞次郎 『16 ヨーロッパの世紀』

清水博   『17 アメリカ合衆国の発展』

外川継男  『18 ロシアとソ連邦』  1 中

鳥山成人  『19 ビザンツと東欧世界』

岡部健彦  『20 二つの世界大戦』

市古宙三  『21 中国の革命』

護雅夫   『22 アラブの覚醒』

加茂雄三  『23 ラテンアメリカの独立』

荒松雄   『24 変貌のインド亜大陸』

猪木正道  『25 現代の世界』  5 易

 

刊行年代はちょっと下って1970年代後半。

ざっと眺めて即わかるのが、第三世界地域の巻の多さ。

オリエント史に2巻、ラテンアメリカ史に2巻、東南アジア史に2巻という配分は、少し前の世界史全集では考えられない。

そして特筆すべきなのは、ついに一般向け世界史全集でアフリカ史が巻立てされたこと。

(ただし朝鮮史については単独巻にはならず。これは中公新版でもとうとう変わらなかった。30巻近い全集なら、重要な隣国として巻立てしてもいいようには感じるが。)

地域的にはバランスが取れているのかもしれないが、中身に関してはどうも・・・・・。

ちょうど転換期といったところなのか、内容的には学術的・専門的な要素が強くなり、あまり読んで面白いとは感じない。

2巻を費やし、せっかく重厚なページ配分が為されている東南アジア史も、通読はちょっと苦しい。

オリエント史、イスラム史も強いて薦めたくなる出来ではない。

一方、著名な文化人類学者で思想家の山口昌男氏が書いたアフリカ史は出色の巻。

世界史全集初のアフリカ史に関わらず、一般読者向けとしては、講談社現代新書の『新書アフリカ史』が出るまでのスタンダードテキストとして通用するほどの力作だなと思った。

猪木正道氏と佐瀬昌盛氏共著の25巻も、戦後三十年経った時点での刊行とあって、比較的叙述範囲が広い戦後世界史として十分活用できます。

ですが、その他の巻で通読したものと飛ばし読みしたものはちょっと・・・・・。

結局、この全集の価値は、6巻のアフリカ史と25巻の戦後国際政治史にしか無いな、というのが正直な感想です。

これも未読のものを潰していって、全巻読破することは、まずしないでしょう。

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