万年初心者のための世界史ブックガイド

2016年1月14日

引用文(青木裕司1)

Filed under: 引用文 — 万年初心者 @ 04:23

青木裕司『NEW青木世界史B講義の実況中継  5 文化史』(語学春秋社)より。

これは大学生に限らず、みなそうなんですが、あまり文学なんて読んでないよな。で、言っときたいんだけど、やっぱり読んだ方がいい。理由は2つ。まず面白いからだね。そして次の理由は、やや機能的になっちゃうけど、いろんな学問をやるときに役に立つんですね。

だいたい学問て、最終的には「人間とはなにか?」を追及する行為だろう。そのアプローチのしかたの1つが歴史学だったり経済学だったりするわけだね。でも、過去の事実だけ調べても歴史はわかんないし、お金の流れだけ見つめても経済のことわかんないよ。重要なのは、そこに介在している人間が、どういう意識でそのことをなそうとしてきたのか、ということだ。

で、文学っていろんな人間の生きざま、そして死にざまの記録だろう。そこには、人間のさまざまな行動が明示してあるわけだ。しかも香り高い表現でね。そこに展開されているドン=キホーテの行動やラスコリニコフの苦悩を辿ることによって、少しは人間ってものがわかるようになるわけ。僕たちが一生かかって経験できることって、限られているから、それを文学で補うわけ。言っとくが、われわれのような凡庸な人間の実体験なんて、天才が作り出したフィクションの前では屁みたいなもんさ。

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