万年初心者のための世界史ブックガイド

2016年1月12日

ハンス・カロッサ 『ルーマニア日記』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 06:23

著者は1878年生まれ、1956年没。

医師としての活動のかたわら、自伝的要素の強い小説作品を書いた20世紀ドイツを代表する文学者の一人。

ただこの人は、ナチ政権時代、トーマス・マン、ヘッセ、ブレヒト、レマルクら著名文学者が亡命したり非協力を貫いた中、ドイツ国内に留まり、やや迎合的姿勢を(心ならずも、かもしれないが)取ってしまったので、一部で批判を受けたこともあったようだ。

この『ルーマニア日記』は、第一次大戦中、フランスからルーマニア方面に転戦した軍医の体験を記した作品。

日常と化した戦争の中での出来事を淡々と描きつつ、その悲惨さと空しさを静かに訴える。

あまり読みやすいとは感じないが、短いのがよい。

手に取れば、何か感じるところがあるでしょう。

広告

WordPress.com で無料サイトやブログを作成.