万年初心者のための世界史ブックガイド

2015年5月21日

バルザック 『暗黒事件』 (ちくま文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 07:16

19世紀初頭、ナポレオン帝政樹立前後のフランスで、王党派的信念を守り通し、実際行動も辞さない、若く美しい貴族令嬢ロランス・ド・サン=シーニュとシムーズ家の双子兄弟が、ある陰謀に巻き込まれる話。

ナポレオン、タレーラン、フーシェも登場する歴史小説。

そのフーシェ配下の密偵コランタンが暗躍する。

バルザックの他の作品と同じく、書き出しではかなりの忍耐を要するが、一度登場人物が出揃い、物語が動き出すと、ぐいぐい引き込まれる。

バルザックのストーリー・テラーとしての実力は本当に凄いと実感させられる。

文学音痴の私でも面白く読めてその偉大さが理解できる作家としては、シェイクスピアとドストエフスキーが別格だと思っていたのですが、バルザックがそれに加わりそうな気配です。

あとは『幻滅』『ウージェニー・グランデ』などもできれば読みたいと思います。

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