万年初心者のための世界史ブックガイド

2015年3月3日

プルースト 『失われた時を求めて 2   スワン家のほうへ Ⅱ』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 03:44

タイトルが第1巻じゃないのは間違いじゃありません。

完結時には全14巻予定と、正気とは思えない長さ。

全体構成は、第一篇が「スワン家のほうへ」、第二篇「花咲く乙女たちのかげに」、第三篇「ゲルマントのほうへ」、第四篇「ソドムとゴモラ」、第五篇「囚われの女」、第六篇「消え去ったアルベルチーヌ」、第七篇「見出された時」。

さすがに長すぎるので、各種文学全集では、第一篇の「スワン家のほうへ」か、あるいはその中の第二部「スワンの恋」だけが収録されていることがある。

フランス本国でも、独立した一篇として「スワンの恋」が単独で刊行されているという。

それを言い訳にして、私も本書によって「スワンの恋」だけを読むことにしました。

と言うのも、プルーストには他の小説作品は事実上無い模様で、ジョイスについて『ユリシーズ』を無視して『ダブリン市民』を読んだようにはいかないので。

一応読み通してはみましたが・・・・・・苦しい。

19世紀末のブルジョワと貴族のサロンが舞台。

その細かな情景描写がひたすらだるい。

かなり粗い読み方で、何とか読了しただけです。

恋愛心理の分析が他の19世紀以前の小説とどう違うのか分からないし、小説技法上の「新しさ」も感じ取れない。

本書について私が持った唯一の印象は、「異様に読みにくい恋愛小説だな」というものでした。

書名一覧での主観的評価は「1」にするしかない。

文学」カテゴリを創って、評価に「1」や「2」を付けると、他人が見たら好き放題言ってるように見えるでしょうが、本人にすれば意外と苦痛に感じる面もあるんですよ。

「私は古典的価値があるとの評価が定着した作品の良さを理解するための知性も感性も持たない大馬鹿者です」と堂々と宣言しているようなものですから。

気後れはしますが、事実そうなのだからしょうがない。

ある種の作品は、私のレベルでは価値が理解できないし、愉しく読むなんて到底不可能です。

ただし、「自分が理解できない」ということと、その作品の真価とは全く関係が無いとはもちろん片時も忘れず自覚しています。

本書も結局、とりあえず名の知れた作家の作品を読んだ(というか目を通した)という事実を作って多少の見栄を張るだけのこととなりました。

まあやむを得んでしょう。

まだ文学だからそれが可能なんであって、哲学・思想関連になるとそれすらできませんから。

 

 

本日で総記事数が1161、「はじめに」と「おしらせ・雑記」と「引用文」の記事数合計が161、差し引きで紹介冊数がちょうど1000冊になりました。

多少のズレはあるかもしれませんが、まあおおむね1000冊です。

読んでいないのに記事にした本が相当数ありますので、文字通り1000冊読んだわけではありません。

また書名一覧を見て頂ければお分かりのように、多くが初歩的な啓蒙書で、抽象的な哲学書や難解な思想書などほとんどありません。

ですが、自分の知力や読書量からすれば1000冊というのは本来ありえない数字ですので、ある意味達成感はあります。

とは言え、読むべきだなと思いつつ手付かずのままの本や、補強が必要だなと思う分野はまだまだ山ほどあります。

それらを少しでもこなしながら、これからも細々とこのブログは続けたいと思っています。

次の目途としては、2000冊到達などはまず不可能でしょうから、とりあえず来年5月まで、10年続けることですかね。

これも数ヶ月更新停止が何回かありましたからえばれることじゃないですが。

仮にそこまで続いたとしても(あるいはその前に)、(予告なしに)また更新が止まったり、滞り気味になったりするかと思います。

あと、本の内容を事細かにメモするような記事は書くのが苦しいので、特に重要だと思う本以外は書かなくなるかもしれません。

普通に仕事してると、そうしないと続けるのはちょっと苦しいですね。

このブログを自分から閉鎖するつもりはないんですが、数ヶ月じゃなくて数年更新が止まった場合はさすがに死んだんだなとお考え下さい。

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