万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年12月8日

カフカ 『変身・断食芸人』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 06:58

『変身』は、主人公グレゴール・ザムザが朝目覚めると自分が毒虫に変わっていることに気付くという書き出しは誰もが知っている古典。

『異邦人』と同じく、短いのは助かる。

今まで家計を支えてきた主人公がわけのわからない異変に遭遇し、当初は家族に同情されるが、次第に父母妹に疎まれ死ぬという筋書きだが、家族の甚大な辛苦も間違いなくあり、一方的に責められるものでもなく、人生のどうしようもない哀感を誘う。

「実存主義文学の先駆」と言われる作品に対してこの感想・・・・・。

失笑されるでしょうが、私にはこういう表面的な読み方しかできない。

でもそういう方も結構多いんじゃないでしょうか。

『断食芸人』は、文字通り檻に入れられて水以外を摂らないことを見世物にする芸人が落ちぶれて死ぬ話。

最後、芸人の替わりに檻に入れられたものの描写からして、何かとんでもなく大きなことが寓意されているのかとも感じたが、まあよくわからないので「妙な話だなあ」という、20世紀以降の小説で実にしばしば得る感想を持つだけにしておきましょうか。

 

特に面白いということもないが、教科書に必ず載っている古典で(しかも現代文学に近いもので)簡単に読めるのだから、是非こなしておきたい作品です。

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