万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年12月3日

チェーホフ 『ワーニャおじさん』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 08:06

イワン(ワーニャ)・ペトローヴィチ・ヴォイニーツキイと義弟、義弟と再婚した若い妻、先妻との子でワーニャの姪であるソーニャをめぐる家庭内の軋轢を描く。

何か声高な正義や人道の訴えでも社会悪の告発でもない、ごく普通の人間の限界と救いの無さ、人生の哀感をしみじみと描き、その中でほんのわずか残る希望を指し示す作風は、本書でも変りなし。

ラストでは予想されたような悲劇ではなく、深い共感を誘う終わり方だった。

このチェーホフの戯曲の雰囲気は、私はすごく好きです。

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