万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年12月1日

ノヴァーリス 『青い花』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 01:02

オースティン、ブロンテ姉妹とは逆に、「世界史教科書にはよく載っているが、世界文学全集の類にはあまり収録されていない作者」の代表格でしょうか。

教科書的にはドイツのロマン主義小説の代表作という感じですが、通読はできたものの、よくわからない。

青年ハインリヒが母の故郷アウグスブルクへ旅し、愛する女性と出会うというのが一応の筋だが、これがメイン・ストーリーとは到底思えず、何度か登場人物が語りだす幻想的な物語が挿話と表現するには無理なほどの長さで組み込まれている。

そもそも一貫した物語らしいものは見当たらず、詩を中心とした文芸論、人生論が延々と語られており、我々が通常考える小説というものではない。

これもネームバリューゆえに目を通す本で、ストーリーの面白さを愉しむために手に取る本ではないです。

文学史研究の上で重要でも、そりゃこれでは一般の文学全集には入りにくいですよね。

ロマン主義文学とはこんなもんかという雰囲気だけ感じ取れれば十分でしょう。

素人が細かな描写などをいちいち味わう必要も無い。

だいいち、本作は未完で第二部はひどく中途半端な終わり方。

もっともこれ以上長くても困りますが。

適度なとばし読みで軽く済ませましょう。

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