万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年11月28日

トーマス・マン 『ヴェネツィアに死す』 (光文社古典新訳文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 07:04

学生時代、岩波文庫版を確か読んだはずだが・・・・・・。

はっきりと憶えていない。

たぶん再読。

150ページ弱しかない分量。

抽象的な芸術談義と淡々とした情景描写が続き、かなりだるい。

初老の作家が休暇旅行先のヴェネツィアでたまたま見かけた美少年へ同性愛的感情を持って・・・・・・という話。

物語の最後近くで、何かとんでもなく大きなものを比喩しているのかとも思ったが、考え過ぎか。

どの途、私には判断不能だ。

この作家も本書のような短編で誤魔化す。

『魔の山』も『ブッデンブローク家の人びと』も、まず読めそうにない。

結局私にとって、トーマス・マンは20世紀ドイツの優れた小説家というより、(民主主義と共和制の支持者に「転向」する前に)『非政治的人間の考察』という素晴らしい思想書を書いた文化人という印象です。

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