万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年11月10日

ゲーテ 『若きウェルテルの悩み』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 16:43

タイトルは誰でも知っている、超有名な古典。

200ページに満たないので読むのは楽だが、内容も形式も時代がかっているなあという印象。

正確な文学的価値など私にはわかりようがないが、素人にとっては愉しみのために読むというより、教科書に出てくる古典的作品をとりあえず読了しましたよという知的見栄のために読む本だ。

シュトルム・ウント・ドランクや合理主義的啓蒙思想への反省とか、教科書的なことが読み取れないわけでもないが・・・・・・。

一点注意すべきは、ゲーテは古典主義からロマン主義への過渡期の文学者となっていて、それで間違いじゃないんでしょうが、ゲーテ個人の遍歴では最終的には古典主義を奉ずるようになって順番が逆だということ。

『ウェルテル』は初期の作品なので、それがいまいちしっくりこない原因か。

恋愛小説の古典中の古典だが、どうも感情移入しにくい。

ゲーテの代表作二編をとりあえず読みましたが、『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』『同 遍歴時代』『親和力』などに進む気にはなれない(『ヘルマンとドロテーア』は少し気になるが)。

この岩波文庫版はかなり古い訳だが、比較的新しい他の訳で読んでも同じかな。

大学時代、新潮文庫版で一読したことがあり、今回は再読だが、やはりもう一つ。

通読難易度はそれほど高くないが、あまり面白くはない。

ただゲーテを一作読むのなら、『ファウスト』より、こちらの方が楽か。

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