万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年5月22日

エウリーピデース 『タウリケーのイーピゲネイア』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 07:30

古代ギリシアの三大悲劇詩人(「悲劇作家」ではなく「悲劇詩人」として間違いではないようだ)のうち、唯一読んでいない著者を穴埋めするためだけに読んだが、中々良い。

初心者でも話の筋の面白さは充分感じ取れる。

トロイア戦争の発端となったヘレネの夫であるスパルタ王がメネラオス、その兄がミュケナイ王アガメムノン。

アガメムノンは遠征出発に際し、順風を得るため、娘のイピゲネイアを生贄にした(実は女神アルテミスに救われ、黒海北岸のタウリケー地方に移り住む)が、それを恨んだ妻クリュタイメストラにトロイからの凱旋後に殺害される。

報復として、子のオレステスとエレクトラが母を殺害、オレステスは復讐の女神エリーニュースに追い立てられ、イピゲネイアのいるタウリケーに至る・・・・・・といった所から始まる話。

ラストは悲劇らしからぬ締めだが、大団円とも言えて、読後感は悪くない。

あまり労力を使わず、古典的作品を読んだという実績を作れるので、お勧め。

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