万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年5月15日

ヨハーン・ヴォルフガング・ゲーテ 『ファウスト  第二部』 (集英社文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 07:29

第一部の続き。

これも(この翻訳では)とりあえず普通に読める。

内容的には、ギリシア神話とゲルマン的キリスト教世界観の融合。

トロヤ戦争の原因であるヘレナとの恋と、皇帝へ錬金術じみた行為の売り込みで取り入る話が、二つの主要ストーリー。

第一部はまだしも一貫した筋があるから理解できるものの、この第二部は訳がわからないという意見も聞くが、それを言うなら、もう第一部からして、私には訳がわからない。

ただし、断片的に何かの寓意やゲーテの生きた時代への批判を読み取ることは可能。

社会の繁栄と教育の普及が悪しき反抗者を生み出し、自由な精神が驕り高ぶり、混乱と破局を引き起こす、それを遥か昔から人間は繰り返してきた、という意味の台詞は、ゲーテのフランス革命観とも繋がるか(坂井栄八郎『ゲーテとその時代』)。

現世の富・権力・評判・知識の空しさと来世への信仰の必要というテーマはとりあえず読み取れた。

しかし、私の手に余る作品であることは間違いない。

書名一覧での評価はいいとこ「2」ですが、これが私の知性と感性の限界です。

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