万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年5月9日

ジェイン・オースティン 『高慢と偏見  上・下』 (光文社古典新訳文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 08:34

このオースティンは、世界史愛好家にとっては少々微妙な作家で、高校教科書にはまず出てこないのだが、各社の「世界文学全集」には、ブロンテ姉妹と共に必ずといっていいほど収録されている。

高校世界史レベルではほぼ存在しないも同然であっても、それを超えて、普通の文学史では極めて著名な作家であるから、この度読んでみました。

1813年出版。

イギリス中産階級ベネット家の長女ジェインとビングリー、次女で主人公のエリザベスとダーシーの恋愛が主題。

愚鈍で下品な母と妹たち、賢明ではあるがやや冷淡で怠惰な父親など、脇役も印象的。

驚くような非日常的事件はないが、ストーリーは起伏に富み、決して飽きさせない。

物語の展開が巧みで、ほとほと感心してしまう。

脇役も含め、人物描写が的確で、その言動が生き生きと眼前に浮かぶようである。

同じ恋愛小説でも『赤と黒』よりずっと愉しめた。

楽に読み進められて、これだけ愉しませてくれるのだから、言う事無し。

是非取り組んでおくべき古典であると、お勧め致します。

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