万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年4月8日

インドロ・モンタネッリ 『物語 ギリシャ人の歴史』 (文化書房博文社)

Filed under: ギリシア — 万年初心者 @ 05:30

2011年刊。

このブログで、『ローマの歴史』『ルネサンスの歴史』以外の、モンタネッリのイタリア史シリーズの翻訳を、事あるごとに熱望しておきながら、マイナー出版社(すみません)とはいえ、最近まで本書の刊行に全く気付かなかった。

喜び勇んで読み始めたのだが・・・・・・。

ちょっと翻訳に難有り。

生硬で読みづらく、いくつかの誤植も目立つ。

これを刊行してくれた、眼力と尽力には感謝の他無いが・・・・・・。

『ローマ』『ルネサンス』はモンタネッリ自身の文体に加えて、訳者藤沢道郎氏の、細部に囚われず、歯切れの良い、流れるような訳を得ての面白さだったんだなとつくづく思った。

内容的には政治史よりも文化史に重点を置き(これはルネサンス時代と並んで古代ギリシア史においては妥当でしょう)、その叙述の中では、三大悲劇作家とアリストファネス、そしてソクラテスの肖像など興味深いものも多いが、期待が大き過ぎた分、どうも不完全燃焼の感が否めない。

「30冊で読む世界史」澤田典子『アテネ民主政』(講談社選書メチエ)を本書と入れ替える気持ちには、到底なれませんでした。

出口の見えない出版不況の中、これを出してくれた出版社と訳者の方にはまことに申し訳ありませんが、個人的評価は「2」くらいです。

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