万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年4月1日

バルザック 『ゴリオ爺さん 上・下』 (岩波文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 06:50

これも高校世界史での知名度は高い。

バルザックの壮大な小説作品集成「人間喜劇」は、ある小説の登場人物が別の小説で再登場する仕組みになっているが、その要になる作品だという。

19世紀リアリズム小説の代表作として読んでみたが・・・・・。

面白い。

もの凄く面白い。

傑作だ。

1819年パリの安下宿から物語は始まるが、二人の娘を溺愛しつつ無残に裏切られるゴリオ、貧乏学生ラスティニャック(ゴリオではなく彼が実質主人公)、逃亡犯罪人ヴォートランなどの人物造詣が実に巧み。

人間観察と社会批評も秀逸。

拝金主義という恐ろしいほど強力な渦に、貴族もブルジョワも労働者も引きずり込まれ、腐敗と堕落を極めるようになる近代社会の実像を描いて余すところがない。

古典文学でこれくらいの面白さを感じさせてくれたら、もう言うことは無いでしょう。

素晴らしい。

天才的だ。

自分に文学の愉しさを教えてくれた作品といってもいいかと思います。

皆様にも是非お勧めします。

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