万年初心者のための世界史ブックガイド

2014年3月25日

ゴーゴリ 『鼻  外套  査察官』 (光文社古典新訳文庫)

Filed under: 文学 — 万年初心者 @ 07:09

ロシア・リアリズム文学の祖で、ドストエフスキーとトルストイという二大巨匠の露払いのような存在であるゴーゴリの作品。

代表作と言えば、『死せる魂』かもしれないが、少々長いし、古い翻訳しか無いようなので、躊躇する。

すると、うまい具合に、短編を集めた新訳の本書があったので、即飛び付く。

最後の『査察官』は、これまでの翻訳ではほとんどの場合『検察官』と訳されていた作品と同一。

『鼻』は何とも言いようの無い奇妙な作品。

奇想天外過ぎて、感想に窮する。

「これは何か深遠な意味を暗示しているんだ」なんて考えず、「変な話だなあ」で済ませておいてもいいんじゃないでしょうか。

『外套』では、小人物の悲哀に共感。

『査察官』は、「帝政ロシアの腐敗を暴いた」と言うより、普遍的な人間の悲喜劇を描いたものと受け取りました。

初心者はとりあえずこれで充分。

これらのうち、一編だけなら物足りなさを感じるが、本書は簡便かつ有益な一冊ですので、これだけで「ゴーゴリは読みました」ということにしておきましょう。

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