万年初心者のための世界史ブックガイド

2013年2月23日

渡邉義浩 『儒教と中国  「二千年の正統思想」の起源』 (講談社選書メチエ)

Filed under: 中国 — 万年初心者 @ 10:00

すみません、挫折した本です。

このブログを続けているうちに、多少は忍耐力がついたので、一旦読み始めた本を途中で投げ出すのも久しぶりです。

重厚な研究書ならともかく、一応一般向け読み物に属する本を挫折しちゃいけませんよね。

立ち読みの時点ではやや煩瑣かなあと思いつつ、効用が高そうなので借りてみた。

まず序章、儒教経典の概論および、「伝」「注」「疏(そ)」という三段階の注釈について。

続いて第一章、儒教が秦代の法家、漢初の黄老思想(道家・黄帝)を押しのけ、正統思想になった経緯について。

本書では、武帝期に董仲舒によって儒教が国教化されたという、高校教科書以来お馴染みの定説を否定し、国教化ははるかに下って、後漢の章帝期であるとしている。

前漢時代、『春秋』の伝について、武帝期には王者の諸侯に対する絶対的地位・攘夷思想・譲国の賛美を特徴とする『公羊伝』が、宣帝期には長幼の序・華夷混一の理想・法刑併用を内容とする『穀梁伝』が、元帝・成帝期には漢の始祖を堯の末裔だとする解釈の根拠とされた『左氏伝』が、それぞれ重視されたことを指摘。

そしてその理由と背景を、当時の政治状況を具体的に描写しながら、説明しているのだが、ここはかなり面白い。

ここらあたりまではまだ快調だったのだが、第二章に入って儀礼の話が延々続くと、つい面倒くさくなって放棄。

飛ばし読みしつつ、力業で読了するかとも思ったが、他にいくらでも読まなきゃならない本はあるし・・・・・という感じで止めてしまった。

以後のページを適当に手繰ると、所々興味深い記述もあるようだが・・・・・。

私の根気の無さは確かに問題だが、少なくとも初心者向けの本ではない。

細かな所は飛ばして、主要な論旨だけ読み取るつもりなら、手にとってもいいでしょう。

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