万年初心者のための世界史ブックガイド

2010年8月29日

『改訂版 世界史B用語集 [2008年版]』 (山川出版社) その2

Filed under: 教科書・年表・事典 — 万年初心者 @ 06:00

その1の続き。

ハミルトン(1)は低い。

ジェファソンとの対比で知っておくべき人物と思える。

それはまあいいとしても、ワシントン(10)が載っていない教科書は検定を通してはいけない気がします・・・・・。

(初代大統領としてでなく、独立戦争の箇所で頻度10。巻末索引で確認しても同じ。)

フンボルトベルリン大学[参考]扱い。

これには驚いた。

プロイセン・フランス戦争(11)という表記が主、括弧して普仏戦争と書いてある。

前にも書きましたが、この表記法すごく嫌いなんですよ。

ちなみに新聞の見出しで「米露」のことを「米ロ」と書いてあるのもゲンナリします。

ポグロム(2)、ユダヤ人への集団暴行・迫害のこと。

頻度は低いが、これは知っておいた方がいい言葉だと思います。

しかしホロコースト(5)はいかにも低い。

これは一般常識として必ず理解しておくべき言葉でしょう。

1870年代以降の世界的な不況(大不況)(6)、1873年からの、帝国主義の背景をなす不景気だが、高校時代、これは『世界史A・Bの基本演習』(駿台文庫)などの参考書でしか見た覚えが無い。

フランス社会党(統一社会党)(5)は何でこんなに掲載教科書が少ないのか?

と思ったら、別の箇所では(9)だった。

ラサール(2)が1863年全ドイツ労働者協会を結成、ベーベル(2)が1869年マルクス主義的な社会民主労働党(アイゼナハ派)結成、両党が合併して1875年折衷的ゴータ綱領でドイツ社会主義労働者党結成、それが1890年マルクス主義的エルフルト綱領でドイツ社会民主党に改称、と昔はやたら細かい社会主義政党の歴史を教えられたものです。

ロックフェラー(3)カーネギー(1)モルガン(1)ということは、カーネギー・モルガンが載っているのは三省堂教科書のみか。

ウラービー(オラービー)の反乱(9)、もう「アラービー・パシャの反乱」とは一切言わなくなったのか・・・・・。

辛亥革命直後、1912年宋教仁が中心となって結成した国民党(9)

前にも書いたようにこの「最初の方の国民党」の頻度が高いのは相当不可解。

直後の1914年結成された中華革命党なんて(3)ですよ(別の箇所では(4))。

レンテンマルク(7)なのは高い。

しかし関連事項のシュトレーゼマンドーズ案(10)

この二つは全教科書に載せておいた方がいいんじゃないでしょうか。

ブハーリン(1)があって、ジノヴィエフ、カーメネフがないのはバランスに欠けてる気がする。

黄埔軍官学校[参考]なのは如何なもんでしょうか。

これは載せるべきでしょう。

それでいて浙江財閥(11)なのは解せない。

ネヴィル・チェンバレン(11)なのはいいとしてダラディエ(8)

ミュンヘン会談出席者として名前を出さざるを得ないというわけなんでしょうが、その1の記事で書いた第二回三頭政治のレピドゥスと似たようなもんですね。

戦後史の項目を見ていて、「ヴェトナム」がすべて「ベトナム」になっているのに強い違和感(「ベトナム戦争」、「南ベトナム解放民族戦線」、「ベトナム和平協定」等々)。

これはやめてもらえませんかねえ。

キング牧師(11)に驚く。

私が高校生の頃は確かゼロのはず。

ブレジネフ(8)なのはちょっとまずいんじゃないでしょうか。

アンドロポフ(1)チェルネンコ(2)はともかく、米国と並ぶ超大国だったソ連の最高指導者を十数年も務めたわけですから一応全教科書に載せるべき。

逆にその補佐役で首相を務めたコスイギン(3)なんて要らないでしょう。

同時多発テロ(11)ターリバーン(10)イラク戦争(10)

こういうのも教科書に載るようになったんですねえ。

私も歳をとりました。

最後に今回一番驚いたことを。

ニューディール政策のところで、ケインズ(1)となっている。

その時は「ふーん」と思っただけだったが、後ろの方のページにある「現代文明」の「社会科学」の項目を見ると載っていない!!

驚いて巻末の索引を見ても頻度1!!!

これにはひっくり返りそうになった。

どうせ「政治・経済」で教えるからとか、そんな問題ではない。

一般常識として絶対知っておくべき人名のはず。

今の普通の経済ニュースでも「ケインズ政策は有効だ」「無効だ」なんてやってるでしょう。

本当に載ってないんでしょうか?

この用語集に採録してないだけじゃないんですか?

できればそうであって欲しいと思わざるを得ません。

あーだこーだと埒も無いことを書き連ねましたが、社会人でも一冊持っていると便利です。

800円代で買えますし、角川の世界史辞典が高く感じれば、これが簡易辞典として使えます。

なお私は、ここで紹介してるような世界史関係の本を読んだ後、この用語集の関連事項をざーっと眺めるということをよくやるんですが、効率よく史実や年代が確認できてなかなか良いです。

教科書と違って手軽に入手できますから、とりあえず手元に置いておかれたら如何でしょうか。

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