万年初心者のための世界史ブックガイド

2010年5月21日

半藤一利 『昭和史 1926-1945』 (平凡社ライブラリー)

Filed under: 近代日本 — 万年初心者 @ 06:00

この前の『幕末史』と似たタイプの本(出たのはこちらが先ですが)。

『戦後編』も出ています。

数年前にまず単行本で出版されて、かなり売れたもの。

語りおろしなので、文章は非常に読みやすい。

ただ、やや前半の内容が粗いなと感じる。

同時代の世界史に関する記述もあまり多くは無く、説明不足気味のところもある。

ただ平板な教科書的叙述ではなく、挿話や感想を交えて印象深く語られる本文は、初心者が大体のストーリーを頭に入れるのには適当でしょう。

なお、本書程度の叙述を「自虐的」だなんだと言って、読むこと自体を拒絶することは止めたほうがいいです。

教条左翼的な内容の本は読みたくないというのは同感ですが、初心者が読む本の範囲を異様に狭めてもいいことは何も無いです。

逆に本書の歴史評価を100%鵜呑みにして以後何も読まず、あれこれの史実を評価するのも避けましょう。

私が偉そうに言えた立場でもないですが、まあできるだけいろんな本を読んで、柔軟に考えましょうというのが常識的だと思います。

教科書レベルのことがおぼつかない方がざっと読んで、前期昭和史の大まかな流れを頭に入れるためには、悪くない本。

初心者の取っ掛かりとしては有益。

読後感はさほど悪くなかったが、必読というほどでもないか。

まあ機会があれば、お手に取って下さい。

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