万年初心者のための世界史ブックガイド

2009年8月5日

『詳説 政治・経済』 (山川出版社)

Filed under: 教科書・年表・事典 — 万年初心者 @ 06:00

私が高3で政経を履修した時、使ったのはこれじゃなかったですねえ。

どこの出版社だったのか忘れましたが。

まず政治分野をパラパラと眺めていくと、こういう教科書で右とか左とか言ってもしょうがない面があるとはいえ、私の頃と全然変わってないなあという印象。

この記事で触れた講演集での高坂正堯氏の言葉を借りれば、「100パーセントの蒸留水みたいな民主主義は大体駄目になるんで・・・・・」といった視点をわずかなりとも交えてもらえないもんでしょうか。

巻末の索引を見ていて、バークトクヴィルの名が載っているのに驚き、急いで該当ページを確認すると、両方とも脚注で、前者は政党が国民の部分的利益ではなく全体的利益を増進することを説いたこと、後者は民主主義における地方自治の重要性を唱えたことに触れられているだけ。

せっかく名前を出したんなら、もうちょっと正面から取り上げて下さい。

「法の支配」と「法治主義」の違いを載せているのはなかなか渋いですけど。

経済分野では、経済学史でケネーやマルサスの名が見当たらないのが気になる。

高1の頃、「現代社会」を担当していた先生がこの辺について高校生にしては相当詳しいことまで教えてくれて非常に面白いと思った記憶があるので、やや違和感あり。

(「現代社会」って捉えどころの無い科目ですけど、実質政経ですよね・・・・・。少なくとも私が習ったのはそうでした。高3の政経の授業も割と面白かったんですけど、高1の現代社会の方が密度が濃かった。)

とは言え、経済に全く無知な私にとっては、こういう教科書レベルの記述でも結構有益。

これも読んでみると、懐かしいやら面白いやらで役には立つと思いますが、入手しにくいので、山川の『詳説政治・経済研究』とか『政治・経済用語集』だけでいいかもしれません。

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