万年初心者のための世界史ブックガイド

2009年3月16日

山下博司 『ヒンドゥー教 インドという<謎>』 (講談社選書メチエ)

Filed under: インド — 万年初心者 @ 06:00

またまたインド宗教関係。

2部構成で、第1部がインドの風土、食生活、時間・宇宙概念、神々と祭祀、叙事詩などの背景説明で、第2部が通常のヒンドゥー教史。

まず「はじめに」と題する文章で全体の構成を明記し、各部の特徴と利用方法を説明しているのが、非常に親切であり、好感が持てる。

第1部は身近で取っ付きやすい記述で非常に読みやすい。

高校レベルの読者でもすんなり入っていける文章。

第2部も良好な出来。

ヒンドゥー教と古代のバラモン教との微妙な相違、ウパニシャッド哲学の成立と仏教・ジャイナ教などの自由思想家の登場など、大変わかりやすい叙述。

その後、インドの正統派思想であるヒンドゥー教の中の、六派哲学というものの説明が出てきて、急に難しくなるが、全然理解できず途方にくれるということはない。

しっかり頭に入れて記憶するのは至難の業だが、読んでる途中はまあ大体こんなものかと文脈を追うことはできた。

初心者は細かいことは憶えず、そのくらいでいいんじゃないですかね。

基本的に良書だと思われます。

インド史のサブテキストとしてどうぞ。

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