万年初心者のための世界史ブックガイド

2008年12月7日

引用文(バーク2)

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エドマンド・バーク『フランス革命の省察』(みすず書房)、119ページより。

民衆とは、名声と評判への感覚という地上最大の抑制力の一つに対しても、それほどの責任を感じないものなのです。公衆として行為する場合、各個人の分として引き受けさせられそうな悪評の分け前など極めて僅少であって、世論の作用は権力を悪用する人間の数に反比例します。彼らからすれば、自らの行為を自ら是認すれば、それが自分に好都合な公衆の判断と見えるのです。従って、完全な民主政治とはこの世における破廉恥の極みにほかなりません。それはまた、破廉恥の極みであるが故に最も怖れを知らぬものでもあります。ここでは、自分もまた処罰の対象とされ得るということを自ら危懼する人間は誰もいません。なるほど民衆全体は処罰の対象たるべきではないでしょう。あらゆる処罰は民衆全体を保全するための見せしめなのですから、民衆全体は如何なる人間の手によっても処罰の対象とはなされ得ません。まさにこの理由からして彼らに対しては、王達の意志がそうあり得ないのと同じく、自らの意志を以て正邪の基準であるなどと夢思わせてはならないのです。これは無限に重要な事柄です。彼らには、自らが安全だからといって、王以上に恣意的な如何なる権力を振う資格も無ければ権能もまったく無いのだ、ということを納得させなければなりません。

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