万年初心者のための世界史ブックガイド

2008年4月14日

『改訂版 詳説世界史B』 (山川出版社)

Filed under: 教科書・年表・事典 — 万年初心者 @ 06:00

2002年版の『詳説世界史』は以前記事にしましたが、2006年版を入手したので気付いたことを適当に書いてみます。

02年版の執筆者は私が高校生の頃と同じく江上波夫、山本達郎、林健太郎、成瀬治、村川堅太郎、神田信夫と、いかにも大御所といった感じの面々でしたが、06年版では以上の方々の名前が消え、佐藤次高、木村靖二、岸本美緒の各氏が代表著作者として表紙に載っています。

内容に関しては、オールカラーになって見やすくなったのと、いくつか目新しい図表が載っているくらいで、執筆者が入れ替わった割には特に大きな変化は無いようです。

私の中では高校生の頃実際使っていた『新世界史』ではなく、旧版の『詳説』が基礎知識の土台になっているので、本書の記述はごく標準的に思える。

よって帝国書院三省堂教科書の記事のようにあれこれ書くこともありません。

あえて見付ければ、ディオクレティアヌス帝が導入した四分統治制の呼称「テトラルキア」と、帝国書院教科書と同じく三十年戦争の項で「17世紀の危機」という言葉が載っていることくらいでしょうか。

あと、中世末期フランスの農民反乱で、02年版では「ジャクリー」となっていたものが、「ジャックリーの乱」と昔ながらの表記に戻っている。

ジャックが当時のフランス農民を指し、ジャクリーがその反乱を示す言葉なので「ジャックリーの乱」は意味が重複しておかしいと以前聞いた記憶がありますが、そんなこだわることもないということでしょうか。

東西交渉の章ではジャンク船、ダウ船、カーリミー商人など、私の頃の高校世界史では聞き覚えのない用語が載っていました。

旧版と同じく手堅い記述で大きな欠点は無い本だと思いますが、慣れや飽きもあって個人的には読んで面白いと思うことは非常に少なかったです。

以上挙げた教科書の中では帝国書院のものが一番特色があって好きでした。

しかし、山川の『詳説』以外はやはり手に入れにくいのが難点ですね。

広告

WordPress.com Blog.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。