万年初心者のための世界史ブックガイド

2008年1月30日

金七紀男 『増補版 ポルトガル史』 (彩流社)

Filed under: スペイン — 万年初心者 @ 06:00

カテゴリは「スペイン」でいいですね。

建国はカスティリャからの独立という形だし、その後の経緯からしてカスティリャ・アラゴン・ナバラ・カタルーニャと同じくスペイン王国を形成してもおかしくなかったようだし、フェリペ2世時代から60年ほどは実際に併合されていたし。

先史時代からローマ、西ゴート、イスラム支配を経て、ボルゴーニャ朝の独立、アヴィス朝による大航海時代の飛躍、フィリペ朝の併合時代、ブラガンサ朝による再独立、1910年共和政移行とサラザール独裁、1974年国軍運動クーデタと自由化、1986年EC加盟から21世紀初頭までを満遍なく叙述。

経済史・社会史にも多く紙数を割いているが読みやすい。(文化史は読み飛ばしたところが多かったが。)

政治史的記述については、高校世界史ではジョアン2世(とエンリケ航海王子)以外全く出てこない歴代の国王をほとんど省略せず一人一人の治世を丁寧にたどっているのが非常に良い。

巻末に詳しい王朝系図が載っているのも実に親切。

初心者が読む通史としては相当優れているんじゃないでしょうか。

かなりお勧めできる本です。

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