万年初心者のための世界史ブックガイド

2007年10月29日

波多野裕造 『物語アイルランドの歴史』 (中公新書)

Filed under: イギリス — 万年初心者 @ 06:00

またまたまたこのシリーズです。

この国の歴史はイギリス史の中で出て来たり消えたりで中々全体像が掴めない。

一度通史を読んで頭の中を整理するのが良いと思ったので、本書を読む。

悪くはないが、記述がややゴチャゴチャしててちょっとまとまりが無い気がする。

例によって細かな人名や経緯は覚えようとせず、大まかな流れを把握すればよいと構えて読んだのですが、最後まで読んでもどうもスッキリとしない。

一定水準はクリアしてると思いますので、単に気のせいかもしれませんが。

紀元前6世紀にケルト人が定住し、ローマの支配下には入らず、ヴァイキング侵入を経て、各地の諸侯が勢力争いを繰り返し、12世紀後半いよいよアイルランド全島の統一王国が実現する可能性が高まった時、劣勢の領主がプランタジネット朝のヘンリ2世に援助を請うたことで、長いイギリス支配の道が開かれる。

以後ノルマン系の植民者が移住するものの、イギリス本国は百年戦争・バラ戦争でアイルランドを顧みる余裕はなく、移住者の多くも土着化しむしろ本国の支配に逆らう傾向が強くなる。

ウェールズと違ってイングランドに完全には同化されず、中世末期には半独立のケルト的勢力が復興するという中途半端な状況が続く。

しかしヘンリ8世の宗教改革を経てイギリスがプロテスタント国家になると、敬虔なカトリック地域であるアイルランドへの統治は厳しさを増す。

エリザベス1世治世の末期における反乱鎮圧や、ピューリタン革命時に新教勢力を攻撃したことが招いたクロムウェルの報復侵攻により、かつて無い程強圧的な支配が敷かれ、多くの土地がプロテスタント地主に奪われる。

それ以後独立までの歴史は高校世界史の教科書でも載ってますね。

1829年カトリック教徒解放法、1922年アイルランド自由国、1937年エール共和国、オコンネル、パーネル、デヴァレラ・・・・・。

以上、大体のことはわかりましたが、それほど面白いとも思わなかった。

まあ手ごろな本ではありますので、どんな感じか一度手にとってご確認ください。

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