万年初心者のための世界史ブックガイド

2007年7月10日

関連文献:林健太郎

Filed under: おしらせ・雑記, 史論・評論 — 万年初心者 @ 06:00

この人も非常に好きな著者である。

平易、簡潔、明快で、これ以上無いほど流暢な文体が素晴らしい。

内容も穏健で、常に熱狂や狂信を避けようと意識したもので、深く信頼できる。

『個性の尊重』(新潮社)

1958年刊と大昔の本ですが、これに収められている「映画と文学による歴史の勉強」という文章はなかなか興味深いので、一度図書館で借りてみてください。

『共産国東と西』(新潮社)

1967年の本。文革真っ最中の中国紀行も面白いが、特に良いのが現地の歴史学者との対話を記したソ連・東欧紀行。

スターリン批判後、一定限度の自由が認められたソ連圏でナショナリズムの主張を通じて脱マルクス主義を徐々に図っていこうとする歴史家たちの実情が面白い。

『歴史からの警告』(中央公論社)

一気に時代が下がって1995年刊。「正論」誌上で展開された「大東亜戦争肯定論者」との論争が主な内容。いい悪いは別にして、確かにこの頃から「正論」「諸君」の誌面は先の大戦の全面肯定論一色になっていった感がある。

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